突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

出雲周辺の写真四枚

2回にわたって出雲周辺について書いた。写真がスマホで撮ったいいかげんなものだったので、万が一、使いたい方がいるかもしれないという思いで(願望で)、一応ミラーレス一眼で撮ったやつも掲載しておく。 上から、石見銀山街並み、温泉津温泉街、出雲古代史…

日本の始まりの地という通説

昨日の出雲から鳥取方向に150キロほど移動し、今夜は倉吉というところのかなりボロくてやばい感じのビジネスホテルである。部屋にはいってからアレルギー性鼻炎がとまらない。そして携帯用ウオッシュレットが必要だった。 今日は出雲を出て、石見銀山と温泉津温泉を…

空洞化していく「ゴールデン・ウィーク」

俺はいま、出雲駅南口の「グリーンホテル・モーリス」というところにいる。「モーリス」が余計だが、朝飯、駐車場付き6500円なので文句はない。俺は連休にバンコクに行くつもりだったが事情があり取りやめた。そのかわりの国内小旅行で出雲にきたのだ。マイ…

ふたたび浅草

日曜日に東京ゲートブリッジを観てから浅草を歩いた。東京ゲートブリッジは、無味乾燥で何の情緒もないただの鉄橋だったので写真はない。こんなものが東京の新名所になるはずもない。巨額の税金使って何をやっているのか。外国からの客船が東京に入港し、彼…

我々はどこから来たのか

[ 二枚の写真は、スティーヴン・オッペンハイマー著、「人類の足跡10万年全史」(仲村明子訳、草思社、2400円)の一部である。地図は、約17万年前に中央アフリカで発生した現世人類共通の祖先,ホモ・サピエンスが9万年に渡るアフリカ生活の後、ある一団が8万5…

浅草の虎姫一座

「人生は素晴らしい。それは旅ができるから。」19世紀のロシアの探検家の言葉である。 最近旅をしていない。だから今回は最近東京で出会った良いものと不愉快なものについてである。 写真は浅草のコシダカシアターというところでほぼ毎日やっている昭和歌謡…

藤原新也という重み

さっきNHKで放射性セシウムの深刻な拡散について特集していた。NHKは時々すごい番組を見せてくれる。群馬や栃木の湖では、ワカサギなどの魚から高い放射線が検出され、東京湾に注ぐ全ての川の河口域にセシウムのホットスポットが形成されている。当然、東京…

荻窪

12月30日の夜、毎年小中学校時代の同級生と先生20人ほどが地元の荻窪に集まる。「忘年会」は高校一年の時から毎年欠かさず行われているので、先日は38回目であった。第一回は1974年であり、シヨウガナイがきが4人集まって始まった。俺は当然その創設メンバー…

佐島マリーナ

1960~70年代前半に繁栄し、その後時代に取り残されながらもなんとか持ちこたえ、部分的な改装を繰り返してきたために、どこか新旧アンバランスな内装になってしまったが、50年近くも磨きぬかれてきた木製の調度品が煤けたツヤを放つような店。毛足が短くなっ…

小さな書斎

下写真、ミニ鉢植えの右上にドラクロアの「アルジェの女」が飾られると俺の小さな書斎は一応完成するのだ。ここに撮されたものはすべてこの2週間以内に購入した。カーペット、フロアライト、デスクライト、ミニ鉢植え、ポプリ、ペン立ては、IKEAである。80cm…

量販店のこの頃

約二ヶ月のご無沙汰でした。中国当局に拿捕されていたわけではありません。…この間も新たな読者は増え続け、ついにユニークユーザーは2500人に。ありがとうございます。(^^) 下の写真は港北の巨大インテリアショップ、IKEA。最近、このスウェーデン家具量販…

オシアナス

カシオの電波ソーラー「オシアナス」である。多くの男がそうであるように俺も時計好きである。飲んで時計談義をするようなマニアではなく、形と雰囲気だけで衝動買いする。オメガとタグホイヤーとエルメスとグッチとSEIKOに続いてのカシオ・オシアナスである…

土地の顔

最近更新頻度が増えている。これをやっていると安らぐし、ちょっと自慢になるが、おかげさまで「とつぜんの旅人」ユニークユーザー数は、もうすぐ2000人に達するのだ。(^-^)ありがとうございます。これからもお付き合いください。 今回は顔文字も飛び出した…

隠れたい

ナポリでは、或る夏の1日、朝8時半から午後3時まで、長い散歩をした…それだけの話である。 いま、東京での日常の中、あの太陽と深い陰影の記憶は、そこにいる時よりも鮮明である。 閑散としたサンタ・ルチアの海に張り出して900年間の波に洗われ続ける古城、…

観光地の風景

今回はまだ掲載していない観光スポット中心に16枚の写真をご覧いただく。テルミニ駅前から頻繁に出ている屋根なしの観光バス110番は人気である。ローマの主要観光スポットを巡りながら2時間で1周する。チケット販売のおねえさんの中に、「私はJAPANを応援し…

東京へ脱出したいスペイン広場の客引きウェイター

スペイン広場へ続くブランド店ストリート、グッチもプラダも客はいない。 イスラム ラ・カピターレの父娘 これはうまい パンテオン ベルニーニ作、4大河の噴水 コンスタンティヌス帝の凱旋門とコロッセオ 共和国広場から続くナッツィオナーレ通り スペイン広…

明るいイタリア人、暗いイタリア人

5泊7日で垣間見た範囲で言うと、ローマの人々、ナポリの人々は聞いていた通り、旅行者に親切であり、気さくで陽気な人々であると思った。ブロークンイングリッシュで一人で旅する俺であっても、「ブォンジョルノ」「グラッチェ」「スクーズィ」「チャオ」・…

ローマと中国人

ローマから飛び立ったばかりのタイ航空はギリシャ上空である。バンコク経由で帰国する。なぜヨーロッパに南回りなのか。安いからである。一番安いのは中国国際航空であるが、「頻繁に遅れたり飛ばなかったりして、半分北京旅行になる可能性もあるのでお勧め…

ようやくローマ

あさってから初めてローマに行く。5泊7日なのに日帰りでフィレンツェとナポリにも行ってしまう。ネットでイタリア鉄道の切符を手配し、さっきはコンビニに行って成田までのバスの切符も予約した。こういうことになると突然まめになるのはたぶんあなたと同じ…

道東~道北へ逃げる

最近、テレビの旅番組では釧路湿原から知床半島を巡りながら、知られざる自然の営みについてのクイズをやったり、野生動物発見にチャレンジするようなものが目立つようになった。俺はNHKと日テレでひとつずつ観た。NHKはクイズにオチがなくちょっと恥ずかし…

白神山地から知床へ

7月最後の週末に仕事絡みで東北、北海道を巡った。写真1は青森白神山地のブナ原生林。小型車一台がようやく通行できる道幅であり、対向車は滅多に現れないが、いきなり現れてハンドルをキリ損なうと崖下に転落することになる。やばい林道だった。写真2は東北…

山形と、劣化していない日本

写真は山形駅前のメインストリートと新幹線ホームからの夕景である。もし秋口にこんな夕景に包まれたら、その夜はシラフではいられない。俺はこんなに孤独を際立たせる景色の中では暮らせない。もし、こういうところで一人暮らしをするようなことになったら…

三内丸山遺跡

東北出張のついでに立ち寄った青森市郊外の「三内丸山遺跡」は、5500~4000年前の縄文集落遺跡である。青森市街から南へクルマで30分ほど走るが、5000年前は今より温暖で海面が高く、海辺の集落であったらしい。・・要するに1500年もの間、同じような生活、社…

沖縄について5

[ 沖縄は買い物が楽しいところである。那覇国際通りにはシルバーアクセサリーの優良店が多い。(そうでない店もある)沖縄三越近くの「アルバトロス」にはよく行って、店の兄さんとは馴染みである。那覇から車で30分ほどの豊崎にある「あしびなーアウトレット…

沖縄について4

[ 那覇の国際通りには当然「節電」を考えている人間はいない。東京の暗さに慣れつつある目にはもはや驚くべき明るさである。沖縄のゴルフ場は、平日で、しかも台風の嵐の中でも満員だし、ともにラウンドした沖縄人は、誰も「やめますか」とは言ってくれなか…

沖縄について3

今夜は那覇の国際通り入り口にある「ホテル・ロコアナハ」にいる。仕事がらみで、この3年間で18回目の那覇であるが、それも今日で終わりになる。残念だが潮時かもしれない。大切なものは、過度に当たり前の事にしてはいけないのである。 俺は、おとといの夜…

沖縄について2

沖縄について書いていくと言ってからだいぶ間が空いてしまった。 先月、俺は沖縄の人二人と那覇の松山で飯を食った。二人とも先祖代々の沖縄人である。二人は12月~2月の真冬以外は常に沖縄アロハ、カリユシウエアを着ている50代後半のおっさんである。 彼ら…

沖縄について

ー 今日夕方沖縄から戻った。そしてブログのために撮影した写真をたった今、誤まってすべて削除してしまった。ちくしょう。この2日間、沖縄の輝きと陰影を追って走り回ったのに。デジタルは一瞬の間違えも許してはくれない。…だから、今回の写真は過去に撮っ…

吉野ヶ里と高千穂と別府の人々

福岡で仕事をした翌日、吉野ヶ里、阿蘇、高千穂を一日でめぐり、別府に宿泊した。一日で福岡県、佐賀県、熊本県、宮崎県、大分県の五県を駆け抜けることができるのは、効率よく設計された北部九州の高速道路網のおかげである。 吉野ヶ里遺跡は面白かった。広…

北へ向かう

東北での仕事の後、北海道に渡った。稚内に網走に釧路。ホンダの小型ハイブリッドを借りて、1340キロを駆け抜けた。ガソリンはトータル70ℓ、リッターあたり19kmはやはりすごいし走りも良い。でかいハイオク車に乗っている奴がバカに見える時代になった。(俺…