突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

2017-01-01から1年間の記事一覧

飛行機のくそばばあ

何に見えるだろうか。 飛行機で寝ているばあさんである。ご存知のように、人間は歳を取っていけば心が大きくなったり柔和な表情を身に着けていくとは限らない。 俺は鹿児島行きに乗り込み通路側に座っていたばあさんに「すみません」と言って俺の窓側席へ入…

じじい狩り

かなり長い間更新していない。続けて読んでくださっている方の中には、「こいつ、とんでもない境遇に堕ちたのではないか」とか「死んだんじゃないだろうか」とか思う人がいるかもしれないので、とりあえず書き出してみた。9月に娘の結婚式を終え、仕事とゴル…

アロハの心

ワイキキからダイアモンドヘッドを左手に見ながら閑静な住宅地をクルマで10分行くと広大なカハラリゾートホテルに到着する。 1960年代から各国要人・王族やハリウッドスターが訪れてきた高級リゾートは、いまは日本のリゾートトラストの傘下に入っている。ホ…

入江一子シルクロード記念館

NHK Eテレの「日曜美術館」で入江一子さん特集をやっていた。1916年生まれで101歳、今も創作を続ける入江さんの作品を展示し、阿佐ヶ谷のご自宅に併設されたアトリエでもある「記念館」へ行ってみた。俺はゴルフばかりやっているわけではない。 もちろん美術…

青森・夏泊カントリークラブ

夏泊カントリークラブは、青森の下北半島と津軽半島に挟まれて青森湾に突き出た夏泊半島の突先に広がっている。青森市内から浅虫温泉を超えて干されたホタテ臭が漂う沿岸道路を進むと突然スコットランドのコースのような荒涼とした美しさの中に入っていく。 …

プラハ・ワルシャワへ 5

プラハは犬が多い街である。人口約130万人に対して登録犬数は約9万匹。東京の場合は人口約1370万人に対して登録犬数は52万匹である。人口に対する犬率はプラハ6.9%、東京は3.8%になる。多分こんな計算をしているのは俺くらいだろう。 トラムに乗っても地下鉄…

プラハ・ワルシャワへ 4 (ワルシャワ編)

早朝7:05プラハ発、夕方19:40ワルシャワ発のチェコ航空でワルシャワ日帰りを実行した。片道1時間前後だからワルシャワ街歩きにはある程度の時間を取ることができる。 5月はじめのプラハも朝夕は冷え込むが、曇天のせいもあってかワルシャワは一日中東京の…

プラハ・ワルシャワへ 3

「共産主義博物館」は、プラハ中心部の路地裏にある。 かつては街なかのあちこちに建立されていたはずの像が、ちょん切られて入り口に並べられている。 共産主義チェコスロバキアの小学校の先生である。難しいことや世の中への文句など言いそうもない従順な…

プラハ・ワルシャワへ 2

プラハ旧市街広場にあるクリスタルガラス有名店「エルペット」で二晩続けて買い物をした。広い店内には店員の姉さんが10メートルおきに立っているがこちらから声をかけなければ見向きもしない。ゆっくりと品定めができて実に良い。ボヘミアガラスは透明度の…

プラハ・ワルシャワへ 1

プラハの夜は5月でも体感5度以下に冷え込む。ワルシャワはさらに寒くて昼間でも体感3度だった。大袈裟に言っているわけではない。この冬はプラハもワルシャワも最低気温−20度以下の日が続いたらしい。しかし、この寒さが中東欧の旅情に欠かせない要素なのだ…

日本一の桜

4月24日夕刻、日本一の桜名所と言われる青森・弘前公園を地元の会社の65歳なのにリーゼント頭の社長さんに案内されて訪れた。 弘前城や内堀外堀の水面や津軽富士を背景に2600本がこの日満開となっていたのである。「満開をこんな快晴の夕方に観るのは今日だ…

キレる初老人

田園都市線鷺沼駅周辺 奈良東大寺 またもや桜の頃となった。桜は確実に年月が過ぎ去っていくこと、或いは人生の残り時間というものを突きつける。7年前にNHK放送文化研究所が行なったWEBアンケートによると、「初老」と呼ぶに相応しい年齢は、男は55.5歳、女…

大阪 飛田新地に至る

仕事で大阪に2泊した。帰る日の朝、昼まで時間があったので梅田から御堂筋線に乗車して以前より見てみたかった場所へと向かった。俺はこれまで新大久保のイスラム横丁とか墨田の鳩の街とか山谷とか横浜寿町とか廃墟に向かう足立の団地群とか・・・東京の裏側…

上越新幹線で大ゲンカとなる。

朝8時過ぎの上越新幹線に乗って新潟へ向かった。前日から「数年ぶりの大寒波到来・・日本海側は大雪・・不要不急の外出は控えてください・・」などとテレビでやっていたので、「やばい日にやばいところへ行くんだな」と思いながらユニクロのヒートテックの…