突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

2011-01-01から1年間の記事一覧

佐島マリーナ

1960~70年代前半に繁栄し、その後時代に取り残されながらもなんとか持ちこたえ、部分的な改装を繰り返してきたために、どこか新旧アンバランスな内装になってしまったが、50年近くも磨きぬかれてきた木製の調度品が煤けたツヤを放つような店。毛足が短くなっ…

小さな書斎

下写真、ミニ鉢植えの右上にドラクロアの「アルジェの女」が飾られると俺の小さな書斎は一応完成するのだ。ここに撮されたものはすべてこの2週間以内に購入した。カーペット、フロアライト、デスクライト、ミニ鉢植え、ポプリ、ペン立ては、IKEAである。80cm…

量販店のこの頃

約二ヶ月のご無沙汰でした。中国当局に拿捕されていたわけではありません。…この間も新たな読者は増え続け、ついにユニークユーザーは2500人に。ありがとうございます。(^^) 下の写真は港北の巨大インテリアショップ、IKEA。最近、このスウェーデン家具量販…

オシアナス

カシオの電波ソーラー「オシアナス」である。多くの男がそうであるように俺も時計好きである。飲んで時計談義をするようなマニアではなく、形と雰囲気だけで衝動買いする。オメガとタグホイヤーとエルメスとグッチとSEIKOに続いてのカシオ・オシアナスである…

土地の顔

最近更新頻度が増えている。これをやっていると安らぐし、ちょっと自慢になるが、おかげさまで「とつぜんの旅人」ユニークユーザー数は、もうすぐ2000人に達するのだ。(^-^)ありがとうございます。これからもお付き合いください。 今回は顔文字も飛び出した…

隠れたい

ナポリでは、或る夏の1日、朝8時半から午後3時まで、長い散歩をした…それだけの話である。 いま、東京での日常の中、あの太陽と深い陰影の記憶は、そこにいる時よりも鮮明である。 閑散としたサンタ・ルチアの海に張り出して900年間の波に洗われ続ける古城、…

観光地の風景

今回はまだ掲載していない観光スポット中心に16枚の写真をご覧いただく。テルミニ駅前から頻繁に出ている屋根なしの観光バス110番は人気である。ローマの主要観光スポットを巡りながら2時間で1周する。チケット販売のおねえさんの中に、「私はJAPANを応援し…

東京へ脱出したいスペイン広場の客引きウェイター

スペイン広場へ続くブランド店ストリート、グッチもプラダも客はいない。 イスラム ラ・カピターレの父娘 これはうまい パンテオン ベルニーニ作、4大河の噴水 コンスタンティヌス帝の凱旋門とコロッセオ 共和国広場から続くナッツィオナーレ通り スペイン広…

明るいイタリア人、暗いイタリア人

5泊7日で垣間見た範囲で言うと、ローマの人々、ナポリの人々は聞いていた通り、旅行者に親切であり、気さくで陽気な人々であると思った。ブロークンイングリッシュで一人で旅する俺であっても、「ブォンジョルノ」「グラッチェ」「スクーズィ」「チャオ」・…

ローマと中国人

ローマから飛び立ったばかりのタイ航空はギリシャ上空である。バンコク経由で帰国する。なぜヨーロッパに南回りなのか。安いからである。一番安いのは中国国際航空であるが、「頻繁に遅れたり飛ばなかったりして、半分北京旅行になる可能性もあるのでお勧め…

ようやくローマ

あさってから初めてローマに行く。5泊7日なのに日帰りでフィレンツェとナポリにも行ってしまう。ネットでイタリア鉄道の切符を手配し、さっきはコンビニに行って成田までのバスの切符も予約した。こういうことになると突然まめになるのはたぶんあなたと同じ…

道東~道北へ逃げる

最近、テレビの旅番組では釧路湿原から知床半島を巡りながら、知られざる自然の営みについてのクイズをやったり、野生動物発見にチャレンジするようなものが目立つようになった。俺はNHKと日テレでひとつずつ観た。NHKはクイズにオチがなくちょっと恥ずかし…

白神山地から知床へ

7月最後の週末に仕事絡みで東北、北海道を巡った。写真1は青森白神山地のブナ原生林。小型車一台がようやく通行できる道幅であり、対向車は滅多に現れないが、いきなり現れてハンドルをキリ損なうと崖下に転落することになる。やばい林道だった。写真2は東北…

山形と、劣化していない日本

写真は山形駅前のメインストリートと新幹線ホームからの夕景である。もし秋口にこんな夕景に包まれたら、その夜はシラフではいられない。俺はこんなに孤独を際立たせる景色の中では暮らせない。もし、こういうところで一人暮らしをするようなことになったら…

三内丸山遺跡

東北出張のついでに立ち寄った青森市郊外の「三内丸山遺跡」は、5500~4000年前の縄文集落遺跡である。青森市街から南へクルマで30分ほど走るが、5000年前は今より温暖で海面が高く、海辺の集落であったらしい。・・要するに1500年もの間、同じような生活、社…

沖縄について5

[ 沖縄は買い物が楽しいところである。那覇国際通りにはシルバーアクセサリーの優良店が多い。(そうでない店もある)沖縄三越近くの「アルバトロス」にはよく行って、店の兄さんとは馴染みである。那覇から車で30分ほどの豊崎にある「あしびなーアウトレット…

沖縄について4

[ 那覇の国際通りには当然「節電」を考えている人間はいない。東京の暗さに慣れつつある目にはもはや驚くべき明るさである。沖縄のゴルフ場は、平日で、しかも台風の嵐の中でも満員だし、ともにラウンドした沖縄人は、誰も「やめますか」とは言ってくれなか…

沖縄について3

今夜は那覇の国際通り入り口にある「ホテル・ロコアナハ」にいる。仕事がらみで、この3年間で18回目の那覇であるが、それも今日で終わりになる。残念だが潮時かもしれない。大切なものは、過度に当たり前の事にしてはいけないのである。 俺は、おとといの夜…

沖縄について2

沖縄について書いていくと言ってからだいぶ間が空いてしまった。 先月、俺は沖縄の人二人と那覇の松山で飯を食った。二人とも先祖代々の沖縄人である。二人は12月~2月の真冬以外は常に沖縄アロハ、カリユシウエアを着ている50代後半のおっさんである。 彼ら…

沖縄について

ー 今日夕方沖縄から戻った。そしてブログのために撮影した写真をたった今、誤まってすべて削除してしまった。ちくしょう。この2日間、沖縄の輝きと陰影を追って走り回ったのに。デジタルは一瞬の間違えも許してはくれない。…だから、今回の写真は過去に撮っ…

吉野ヶ里と高千穂と別府の人々

福岡で仕事をした翌日、吉野ヶ里、阿蘇、高千穂を一日でめぐり、別府に宿泊した。一日で福岡県、佐賀県、熊本県、宮崎県、大分県の五県を駆け抜けることができるのは、効率よく設計された北部九州の高速道路網のおかげである。 吉野ヶ里遺跡は面白かった。広…

北へ向かう

東北での仕事の後、北海道に渡った。稚内に網走に釧路。ホンダの小型ハイブリッドを借りて、1340キロを駆け抜けた。ガソリンはトータル70ℓ、リッターあたり19kmはやはりすごいし走りも良い。でかいハイオク車に乗っている奴がバカに見える時代になった。(俺…

被災地へ行く

俺はメディア人なのである。だから、それがどんなにちっぽけな行動であっても、現場に立って現場を感じなければならないのである。金曜の夕方に赤坂で安いレンタカーを借りて東北へ向かい、土曜日一日で一部の被災地に立ってみた。 山形の宿を出て、まず仙台…

放射線探知器が壊れる

まったくふざけた代物である。突然、写真のような状態になってしまった。23,000円も出して買ったのに、やはりロシア製だけのことはある。今、放射線探知器は超人気商品となり、大枚を叩かないと入手できない。写真のロシア製は50,000円以上の値がついていて…

放射線探知器

下の写真はロシア製の放射線探知器である。いつもは0.05マイクロシーベルト/時くらいだから今夜もやや高い。俺はなんでこんなものを持っているのか。 昨年、中国の新疆ウイグル自治区の砂漠を旅する前に、新潟の業者に頼み2万3000円で手に入れた。 タクラマ…

再びイスタンブル2

イスタンブルはとにかく人が多い。写真上は、新市街のイスティクラル通り。歩行者用のメインストリートだ。ファッション関係は何でもあるが、特に男の革靴の質とデザインのよさ、そして安さには驚かされる。新宿の伊勢丹メンズで買えば4万円くらいはするもの…

再びイスタンブル

1年半前にイスタンブルを訪れ、トルコ人の友人ができたことから人脈が広がり、今回はトルコ大使館が「視察」で俺を招いてくれた。トルコ人は友情や出会いを大切にする人が多い。 上の写真は、イスタンブルから車で50分。キリオスという静かな漁村から眺めた…

銃・病原菌・鉄

この3連休はダイワロイネットホテル横浜関内というところに2泊し、塩野七生の「マキアヴェッリ語録」とジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」上下を読んだ。 まず、ホテルについてだが、昨年末11月にできたばかりであり、綺麗である。何よりデスクが広…

川崎グランドホテル

今年も「突然の旅人」をよろしく。記事更新にだいぶ日が開いてしまった。 俺は3日以上休みが続くと近場のホテルに篭って本を読んだりものを考えたりすることにしている。だいたい横浜か蒲田だ。嘘くさくない街にいるとホッとする。正月3日。今夜は川崎駅東口…