突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

沖縄について








今日夕方沖縄から戻った。そしてブログのために撮影した写真をたった今、誤まってすべて削除してしまった。ちくしょう。この2日間、沖縄の輝きと陰影を追って走り回ったのに。デジタルは一瞬の間違えも許してはくれない。…だから、今回の写真は過去に撮ったものを時系列もバラバラにアップしたものだ。いいかげんなカメラで撮ったものであることもご容赦願いたい。
俺は仕事絡みで、この3年間に17回沖縄を旅してきた。来月もう1度行ってその仕事は終わる。
俺は、沖縄本島に限って言えば、観光ガイドができると思う。それも旅行会社の宣伝にあるような、表面的なハッピーアイランドについてだけではない。沖縄という土地が俺を魅了してやまないのは、強い日差しと深い影。陽気と寛容と同時にある猜疑心と達観。都会である那覇と隣り合わせにある古い風習をめぐるタブーの闇。西海岸の南国リゾートと隔絶された、アメリカ統治時代から時間が止まったように佇む風化した町々。延々と続く砂糖キビ畑に降り注ぐ日差しと今なお開発されていかない沖縄戦激戦地である南部海岸域の静けさ。宜野湾の住宅街に忽然と現れる戦後の赤線地帯のような売春街と店頭に立ち尽くす無表情な女たち。知念港から30分にある離島にあった立入禁止の聖域、「御嶽」の謎。別の離島で無人の海岸から脱出する道を見失った時に覚えた空気の重さへの恐怖と焦り。…関税率の低い輸入牛肉のステーキハウスを埋める米兵家族と米軍から密かに横流しされる激安香水店に群がる女たち。
キリがないが、沖縄の磁力はわかり易く単純なものではない。
そして俺は沖縄の磁場に癒される。普段より1時間少ない6時間睡眠ですっきりしていられるのは沖縄だけだ。よく旅行者に道を訊かれるし、タクシーや店では沖縄人と思ったと言われるし、基地問題をめぐる地元テレビ局の街頭取材につかまったこともある。
今後、何回かに分けて観光ガイドにはない沖縄の本当の魅力を書いていくことにする。
最後に急に話は落ちるが、今回、印象的だったことの一つは、宿泊したホテル近く、沖縄中部の北谷町にある大きな鉄板焼きステーキハウスでのことだ。土曜の夕方6時前。俺はふらりとそこに入って驚いた。32人の客のうち28人までがアメリカ人でそのうち女が13人。そして12人の女がデブだったのだ。太り気味という状態ではない。平均体重85キロはいっていただろう。ここまでの白人女のデブ集団を見たのは始めてであった。改めてここで読者とともに驚きたかったのに、その写真まで消してしまったことが本当に悔やまれる。