突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

六本木の善意に救われる

金曜の夜、六本木での会食を終えて帰宅した俺は、財布がないことに気づいたのだ。ああああああー。財布にはクレジットカードが5枚、銀行キャッシュカードが5枚、運転免許証、保険証、マンションのカードキー、立替払いの領収書たぶん10万くらい、現金たぶん7…

テラスの喜び

ついに、自分のテテテッ‥テラスを所有したのである。2019年初更新は自慢話がベースとなることをお断りしておく。 マンション1階部屋のテラスは約40㎡と広めであり、奥の共用部植え込みスペースを合わせると60㎡を超えるのである。。 知人たちに「バーベキュ…

そんなこんなで今年も暮れていく

8月のウズベキスタン編以来の更新である。その後の人生、いろいろあったが、まだ禁煙は続いている。もう禁煙してから7ヶ月近くになるが、今すぐにでも4〜5本いっぺんにくわえて一斉に点火してモクモクになってニコチンを吸い込みたい。どれほどの快感だろう…

突然ウズベキスタンへ ④ タシケント

ブハラを早朝5時の高速鉄道で出て首都タシケントに着いたのは9時前だった。タシケントも2000年を超える歴史を持ち、シルクロードの大中継地だったということだが、今は、幅が50mもあるような道路が整然と整備されて高層ビルが連なる300万人近い大都会である…

突然ウズベキスタンへ ③〜ブハラ

サマルカンドから高速鉄道で約1時間半、古都ブハラは、イスラム世界の文化的中心地として、最盛期の1100年以上前には優れた科学者、宗教家、詩人らを輩出したのだそうである。サマルカンド同様に1220年のチンギス・ハーンの来襲により破壊されたが、16世紀初…

突然ウズベキスタンへ ② 〜サマルカンド

「ホテルアジア・サマルカンド」は、見どころが集中する旧市街の真ん中にあり、一応四つ星ランクのようだった。 大した部屋ではないが、空調、冷蔵庫など必要なものは全て揃っていた。1泊1万円ぐらいだった。夕方になると涼しい風が吹き始め、中庭のテーブル…

突然ウズベキスタンへ ①〜タシケントからサマルカンドへ

海外への長時間フライトで、前座席の背中に設置された現在飛行地が示されたこの地図上で、飛行機がちょっとづつ動くのを凝視しながら、時々窓から地上の景色を眺めるのが好きなのである。大韓航空の態度がガサツなCAは「窓の覆いを下ろせ」と言い続けたが俺…

やばい奴との再会

早稲田の付属高校時代、俺はあまり友達ができなかった。16歳にしてすでに無難に生きていけばよい、という姿勢を纏ったつまらない奴が多かった。 修学旅行先で喫煙が教師に見つかった時、「俺はいなかったことにしてくれ」などと頼んでくる奴もいた。そんな高…

6月は小旅の季節

還暦を祝い、31歳になる娘夫婦が箱根の旅館に招いてくれた。箱根塔ノ沢温泉・環翠楼は開業400年。現在の建物は大正9年から約100年にもわたり変わらぬ姿で早川沿いに佇んでいる。伊藤博文や夏目漱石を始め日本の近代史を彩る偉人たちの足跡が所々に刻まれてい…

還暦でタバコをやめる

ついにその時がきたのである。俺は60歳の誕生日の翌日から禁煙することを決め、もう数ヶ月前から知人に宣言しまくり、会社では「もし“発見”したらその場で1万円を払う」約束まで発表してその日に臨んだのである。今日で5日目になるが、初日と二日目は、就寝…

薔薇のベランダー

バラの季節となった。1月の半ばに葉を全部落として剪定した時は30〜40cmの裸の枝だったものがわずか3ヶ月でこうなるのである。1月の剪定は単に刈り込んではいけない。葉を落としてから1週間そのままにして、栄養分が下の方へ降りてくるのを待ってから そこ…

ふざけた街 恵比寿

恵比寿に5人で飲みに行ったのである。写真の汚い通路の向こうに人気のバーがあるということだったが満員で入れなかった。 恵比寿は東京カレンダーという雑誌の「好きな街」ランキングでは、2位の銀座3位の表参道を抑えて1位となっている。 37年前、大学4年の…

ハワイとダイエット

ワイキキからダイヤモンドヘッドを通り越した東側にあるカハラホテルの部屋から名門ワイアラエカントリークラブを去年に続き再び見下ろすことができたのである。今回は会社で取引先のお客さんを連れての視察&ゴルフツアーを企画し俺も便乗した。 ホノルル市…

大雪とクルマ

1月22日は大雪だった。 東京は昼過ぎから激しく降り始め、これはヤバイと思って3時半には会社を出た。 この日クルマで出社していた俺は、ナビタイムで帰宅の道路状況を見ると、霞が関インターから東名川崎インターまで規制なしの所要時間30分と出ていた。「…

飛行機のくそばばあ

何に見えるだろうか。 飛行機で寝ているばあさんである。ご存知のように、人間は歳を取っていけば心が大きくなったり柔和な表情を身に着けていくとは限らない。 俺は鹿児島行きに乗り込み通路側に座っていたばあさんに「すみません」と言って俺の窓側席へ入…

じじい狩り

かなり長い間更新していない。続けて読んでくださっている方の中には、「こいつ、とんでもない境遇に堕ちたのではないか」とか「死んだんじゃないだろうか」とか思う人がいるかもしれないので、とりあえず書き出してみた。9月に娘の結婚式を終え、仕事とゴル…

アロハの心

ワイキキからダイアモンドヘッドを左手に見ながら閑静な住宅地をクルマで10分行くと広大なカハラリゾートホテルに到着する。 1960年代から各国要人・王族やハリウッドスターが訪れてきた高級リゾートは、いまは日本のリゾートトラストの傘下に入っている。ホ…

入江一子シルクロード記念館

NHK Eテレの「日曜美術館」で入江一子さん特集をやっていた。1916年生まれで101歳、今も創作を続ける入江さんの作品を展示し、阿佐ヶ谷のご自宅に併設されたアトリエでもある「記念館」へ行ってみた。俺はゴルフばかりやっているわけではない。 もちろん美術…

青森・夏泊カントリークラブ

夏泊カントリークラブは、青森の下北半島と津軽半島に挟まれて青森湾に突き出た夏泊半島の突先に広がっている。青森市内から浅虫温泉を超えて干されたホタテ臭が漂う沿岸道路を進むと突然スコットランドのコースのような荒涼とした美しさの中に入っていく。 …

プラハ・ワルシャワへ 5

プラハは犬が多い街である。人口約130万人に対して登録犬数は約9万匹。東京の場合は人口約1370万人に対して登録犬数は52万匹である。人口に対する犬率はプラハ6.9%、東京は3.8%になる。多分こんな計算をしているのは俺くらいだろう。 トラムに乗っても地下鉄…

プラハ・ワルシャワへ 4 (ワルシャワ編)

早朝7:05プラハ発、夕方19:40ワルシャワ発のチェコ航空でワルシャワ日帰りを実行した。片道1時間前後だからワルシャワ街歩きにはある程度の時間を取ることができる。 5月はじめのプラハも朝夕は冷え込むが、曇天のせいもあってかワルシャワは一日中東京の…

プラハ・ワルシャワへ 3

「共産主義博物館」は、プラハ中心部の路地裏にある。 かつては街なかのあちこちに建立されていたはずの像が、ちょん切られて入り口に並べられている。 共産主義チェコスロバキアの小学校の先生である。難しいことや世の中への文句など言いそうもない従順な…

プラハ・ワルシャワへ 2

プラハ旧市街広場にあるクリスタルガラス有名店「エルペット」で二晩続けて買い物をした。広い店内には店員の姉さんが10メートルおきに立っているがこちらから声をかけなければ見向きもしない。ゆっくりと品定めができて実に良い。ボヘミアガラスは透明度の…

プラハ・ワルシャワへ 1

プラハの夜は5月でも体感5度以下に冷え込む。ワルシャワはさらに寒くて昼間でも体感3度だった。大袈裟に言っているわけではない。この冬はプラハもワルシャワも最低気温−20度以下の日が続いたらしい。しかし、この寒さが中東欧の旅情に欠かせない要素なのだ…

日本一の桜

4月24日夕刻、日本一の桜名所と言われる青森・弘前公園を地元の会社の65歳なのにリーゼント頭の社長さんに案内されて訪れた。 弘前城や内堀外堀の水面や津軽富士を背景に2600本がこの日満開となっていたのである。「満開をこんな快晴の夕方に観るのは今日だ…

キレる初老人

田園都市線鷺沼駅周辺 奈良東大寺 またもや桜の頃となった。桜は確実に年月が過ぎ去っていくこと、或いは人生の残り時間というものを突きつける。7年前にNHK放送文化研究所が行なったWEBアンケートによると、「初老」と呼ぶに相応しい年齢は、男は55.5歳、女…

大阪 飛田新地に至る

仕事で大阪に2泊した。帰る日の朝、昼まで時間があったので梅田から御堂筋線に乗車して以前より見てみたかった場所へと向かった。俺はこれまで新大久保のイスラム横丁とか墨田の鳩の街とか山谷とか横浜寿町とか廃墟に向かう足立の団地群とか・・・東京の裏側…

上越新幹線で大ゲンカとなる。

朝8時過ぎの上越新幹線に乗って新潟へ向かった。前日から「数年ぶりの大寒波到来・・日本海側は大雪・・不要不急の外出は控えてください・・」などとテレビでやっていたので、「やばい日にやばいところへ行くんだな」と思いながらユニクロのヒートテックの…

歳末と商店街

昔懐かしい景観を保ち続けている商店街が好きなのである。 年末に差し掛かると浅草に足が向く。浅草には先週出かけて葵丸進で天麩羅を食ってから合羽橋で小物調理道具を買った。 そして今週は「おばあちゃんの原宿」と言われる巣鴨地蔵通り商店街へ初めてや…

人の声がない街

俺は、寂しく悲しげな街や、崩れそうにすすけた路地裏を通り過ぎるのが大好きなのである。 俺は福井にある会社の社外取締役となり3ヶ月に1回は福井に行く。そうでなければたぶん一生行かなかっただろう。 以前、福井のクラブのロシア人ホステス、ニーナにつ…