突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

キレる初老人


田園都市線鷺沼駅周辺

奈良東大寺
またもや桜の頃となった。桜は確実に年月が過ぎ去っていくこと、或いは人生の残り時間というものを突きつける。7年前にNHK放送文化研究所が行なったWEBアンケートによると、「初老」と呼ぶに相応しい年齢は、男は55.5歳、女は58.4歳なのだそうだ。俺はそれを3.5年越えた完全な初老人である。一昨年に母を亡くし、親父は25年前に亡くなっている。最近自覚するのだが、初老人に両親がいなくなった時、俺に限った話かもしれないが、とにかく歯止めが効かなくなり街中でも遠慮というものがなくなり誰彼となくハッキリとものを言うようになり時にキレまくるようになる。

東大寺
1月に上越新幹線で態度が凶悪だった半ヤクザ風と大げんかになった話を書いたが、3月にも金沢からの北陸新幹線内でやった。金沢は欧米人の観光客が多いのだが、乗り合わせた車両にも教養がありそうな欧米人が10人ほどは静かに乗車していた。そして、車両の中ほどに問題のそいつらは席を向かい合わせにして4人で朝からビールを飲み続けていた。40半ばくらいの5流企業のサラリーマン風の奴らだったが、長野駅を過ぎる頃にはまるで花見の宴会のような騒ぎとなっていったのである。俺は通路を歩いて行き「お話中すみませんがちょっとボリューム落としてくれますか」と言い、15分ほどは静かになったのだが、再び軽井沢あたりから同僚の失敗を喜ぶ話や他人の女房を笑い者にする話や生意気な若手をいじめてやった話や・・実にばかそうなくだらない話をべらんめえ調で大声でやりあい大笑いを続けたのである。周囲の欧米人観光客はみんなやや厳しい表情で黙って座っていた。俺は、高崎を過ぎたあたりで再び奴らに接近し「うるせえんだてめーら!いい加減にしろ馬鹿野郎!お前ら大宮で降りろコラ!」と怒鳴りつけると一番騒いでいたイガグリ頭が反抗的な目を俺に向けて立ち上がって何か言おうとした時、すぐ後ろにいた45くらいのともに180㎝越えのいい匂いがする巨大な美男美女欧米人夫婦?がとっさに止めに入りそのあと馬鹿者どもはおとなしくなった。俺は外人男と握手をし、「クレイジーノイジーフールズ・・・アイフィールアシェイムドアズジャパニーズ. アイムソーリー」(正しい表現かどうかはわからん)と周囲の外人たちに言ったが、みんな静かに微笑み頷いてくれた。5流サラリーマンどもはバカなので単語の意味がわからないようだった。

それと前後して、都内のある高級住宅地の駅前ロータリーで一時停止違反で捕まった。3人でやってきたお周りに「標識を目に入るとこに出せや。お前らはこうやって人を引っ掛けて喜んでいるんだろう。だからお前らは嫌われるんだ馬鹿野郎!!」と言うと35歳ぐらいの若造お周りが「あなたの運転がなってないんですよ」などと言い俺は「小僧、おめえ今なんて言った。運転がなってないだとこの野郎!! 俺はてめーが産まれる前から運転してるんだ!! 今すぐ謝れ小僧!」と言うと小僧は「すみませんでした」と言っていた。

それと前後して、スマホの電池がダメになり鷺沼のAuショップで電池の取り寄せを頼み1週後の夜8時に受け取りに行くと40分待ちの掲示が出ていた。店の30歳ぐらいの男に「頼んだ電池とりにきただけなんだけど40分も待つの?」と言うと「はいそうです。ルールですから。」と、いかにも俺が非常識のように言い放ったので「お前生意気な言い方してねえで棚から電池とって今すぐ渡せや。こんな接客はありえねえんだ、馬鹿野郎!!」と言うとすぐに電池が渡された。俺は「ふざけんじゃねーぞ」と言って店を出たのである。

こんなくだらない話を今年70になる兄貴に話すと「お前そのうち刺されるぞ。」と言っていた。