突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

羽田空港にある不愉快な巨大広告

先日、沖縄から羽田に着いた時にもやはりこいつが視界に入ったとたん不愉快になった。

羽田第二ターミナルの手荷物受取エリアの壁にはこの巨大看板がいくつも掲示され壁は独占されている。手荷物受け取りエリアを通らなくても、通路からもこの看板は必ず目に飛び込んでくる。
旅から戻った俺は、一時必ず不愉快になるのである。

「リアルタイム経営で勝ち残る」「経営戦略=IT戦略」「CEOはいま知る、いま決める」
うるせえ! 俺は非日常の旅から戻ったばかりなんだ! 鼻持ちならない女のツラを壁じゅうに並べるな!
俺は広告主であるフューチャーアーキテクト社には何の恨みもない。言っていること自体にも文句はない。何を言おうが自由だとも思っている。高い金も払っているのだろう。しかし、羽田空港の第二ターミナルに到着した人が全員通過する極めて公共性が高い場所全体で、ある経営コンサルタントの価値観を連呼する…それも旅から戻ったばかりの柔らかな顔にいきなり往復ビンタを喰らわすような鋭利なコピーを巨大看板で連続させるのは実に迷惑なことである。例えば別の会社3社の看板があって、そのうちの一つであれば全く何も思わないはずである。連続と独占が良くない。
この会社の社長がこの雑文を読むことはまずないだろうが、もし関係者が読んでくれたとしたら、俺は心からアドバイスしたい。羽田空港とも関係しているのであろう最先端のITコンサルタントならば、受け手の心理変化というものを受け手の側に立ってしっかりと洞察すべきである。羽田空港も、ここまで巨大な広告を受けるのならば、旅から戻った利用客の気分にどう作用するかなどにも思いを巡らすべきである。