突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

喫煙ルームの野蛮人たち


写真は、東京駅の東北新幹線ホームの喫煙ルームである。俺は新幹線に乗車するときには、必ず発車前に喫煙ルームで一服する。空港でも同様であり、またホテルでもこういう場所があればとりあえず入って一服する。40年以上もタバコを吸ってきた俺にとっては、喫煙ルームはトイレのようなものなのであり、とりあえず行っておこう、ということになるのである。
40年前、高校生だった俺は、ボート部の練習で毎週土曜に埼玉の戸田に通っていた。電車が赤羽あたりにさしかかると、酒焼けした労務者風のおっさんが目立ち始め、おっさんどもは平気な顔をして車内でワンカップ大関とタバコをやっていた。そんな光景が当たり前の時代だった。
だからなんだということもないが、いま駅に設置されている喫煙ルームはいくら何でも酷すぎないだろうか。タバコは非喫煙者には迷惑な習慣であり決められた場所で吸うべきであることも勿論わかっている。それにしてもである。ガラス張りの見世物小屋のような狭く苦しい空間にもくもくの煙が立ち込めていて、ぎゅうぎゅう詰めにされた中で吸っている我々は、外から見ればあわれな反社会的野蛮人のようではないか。子供を連れた若い母親がガラスの外を通過しながら、あんな風になってはいけませんよ、などと言っているに違いないのである。
我々喫煙者を晒し者にするのはやめてもらいたいのである。1日に430円を1箱吸うと270円以上の税金を払うことになる。だから、俺は1年に10万円もタバコ税を払っているのである。歩きタバコはせず、レストランではすってよいと言われても遠慮して、毎日迷惑料の270円を支払っているではないか! 国は莫大な財源とし、JR構内でもタバコをニコニコしながらガンガン売って儲けているのに、そいつに火をつけた途端にガラッと態度が変わって悪人扱い、野蛮人扱いがはじまるのはおかしいではないか!
話がだいぶ大げさになり引き返せなくなったのでやめます。