突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

関ヶ原古戦場に行く

岐阜・大垣にある会社の親切な役員さんたちに関ヶ原古戦場に連れて行ってもらった。

石田三成の陣地跡からは山に囲まれた平原を一望することができる。日本人なら誰もが知っている天下分け目の関ヶ原。その後、約250年続くことになり、今に至る日本の形と日本人の文化・習慣の基礎を築き上げていった徳川時代の幕開けを告げる場所でありながら、それに相応しい観光開発は何もなされていない。それによりかえって風が吹き荒ぶ平原を眺めているといろいろな想像を巡らすことができる。
小早川秀秋の寝返りによって三成の西軍は総崩れになったというが、それは寝返りと一言で説明できるような単純な話であるはずはなく、それまでに西軍内部での紆余曲折や両軍各陣営の水面下の駆け引きなど、いろいろなことがあったのだろう。
もし西軍が勝っていたならば、今の日本はどうなっていたのだろう。250年間の鎖国がなく江戸が都とならなかったとすれば・・・。
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関ヶ原の観光開発の話はこれまでにもいろいろあったらしいが結局いまだに手付かずなのである。余計なことをすると祟りがある、とも言われているらしい。関ヶ原にはいまだに戦いをやめられない魂が彷徨っているということか。
何もないただの田舎の盆地である関ヶ原はなかなか印象的だった。それは何もないからなのである。いろいろ与えられすぎると人間はバカになっていくということも実感できた。

寂しい関ヶ原駅前に一軒だけある土産物屋によった。「どんべい」の2つセットが人気とのことであり380円で購入した。一つは関西風の昆布だし、一つは関東風の鰹だし。関ヶ原は東西文化の分岐点とのことである。どんべいみたいな物を食うと一食分の楽しみがぶち壊しになるので娘か息子に渡すことにする。