突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

白人がいないアメリカ



話には聞いていたが、これほどまでに日本人と日本車と日本語表記があふれる外国は他にないだろう。

グァム島の主要産業は観光であり、その収入の90%近くは日本人客による。東京から3時間半の距離にあり、ユナイテッドで行けばビジネスクラスで往復して7万はしない。エコノミーで沖縄へ行くのとほぼ同額である。

俺は仕事で行ったので、有名ホテルが立ち並ぶ中心エリア、タモンビーチ周辺しか観ていない。それでもグァムの海には様々な表情があり、その美しさが格別であることは体感した。

南太平洋に浮かぶ淡路島ほどの大きさのこの島の先住民はチャモロ人であり、紀元前2000年頃よりインドネシアの島々やマレー半島方面から渡ってきた人々である。今でも島の人口の50%近くがチャモロ人であり、多くは背が低くて太っていて愛想がいい。「奴らは米と肉を食いすぎるからデブなのさ」とガイドのオカマのフィリピン人が言っていた。チャモロ人の次に多いのはフィリピン人であり25%近くになる。

グァムには16世紀にスペイン人がやってきて、キリスト教に改宗せず祖霊崇拝を守ろうとしたチャモロ人は皆殺しにされたのだという。それからスペインの支配は300年以上に及び、今でもチャモロ語のサヨナラはアディオスである。

最近は、韓国人観光客が増えている。奴らは男も女も、どこか突っ張ったスマイルのないツラで歩いているのですぐわかる。ロッテホテルのプールは韓国人が独占していた。服を着たままプールにはいるのが奴らの習わしのようである。真ん中の丸いエリアには10万円もらっても入りたくない。

夕方グァムを飛びたった後、雲海を眺め続けていたら顔面が真っ黒に日焼けしたのである。