ソメイヨシノと鬱病と韓国起源説！？

３月３０日、千鳥が淵は満開だった。


「桜の樹の下には屍体が埋められている！」
昭和３年、梶井基次郎の有名な小説の書き出しである。俺はほとんど小説を読まない質であるが、高校生の頃、この一行に出会って強烈なインパクトを受けた覚えがある。圧倒的な美を前にして、人はかえって不安になったり代わり映えのない自分に気分が落ち込んだりすることがある。そんな心理と関係がありそうな一行であり、また、時に人を惑わすような妖艶な佇まいと関係があるのかもしれない。桜の季節に鬱病が増えるのも、その大量の美しさゆえなのだろう。

この時期になると韓国のメディアに次のような驚くべき論評が盛んに掲載されるのだという。「桜はもともと韓国の花だ。今や日本の花として世界に知られてしまった。その認識を改めさせる運動をすべきである。」
論の一つの根拠とされるのは、日本がアメリカに寄贈したワシントンDCポトマック河畔の桜と韓国済州島の桜のDNA分析の結果が一致した（完全な一致等ありえないが）、というもので韓国政府系の研究機関の調査とのことである。今のところ世界的にはあまり相手にもされず、また、４６億年の地球の歴史の中で動植物は多様に移動し重なり合ってきたのであり、ある植物の起源を小さな島に絞り込んで語ること自体、ナンセンスの極みと言えるだろう。

桜以外にも「韓国人が韓国が起源と主張する」ものは数多い。韓国の各メディアや学者・研究者・文化人が主張する韓国起源という日本文化からいくつか拾ってみると…
柔道、剣道、武士道、空手、相撲、忍者、茶道、華道、歌舞伎、日本庭園、寿司、刺身、蕎麦、日本酒、和牛、神社、祭り、日本語、カタカナ……
バカやろう！　いい加減にしろや！！！！
中国人が一番嫌いな民族は韓民族なのだそうだが、それもわからないでもない。なぜなら、韓国人は以下についても韓国起源とすることがある。
黄河文明、孔子、漢字、漢方医術、印刷、紙、羅針盤、囲碁、上海……。
さらには、アステカ文明、インカ文明、チンギス・ハン、サッカー、飛行機…そして人類最初の文明とされるメソポタミア文明は韓民族が成り立たせたという説が韓国のテレビで放送されたらしいし、イギリス人の先祖は韓国人であると主張している文化人までいるのである。
もちろんこれらは一部の主張であり、多くの韓国人は別なのであるが、このような「韓国起源説」が一定の支持を集めるから研究対象となったり出版物やテレビの特集となることも事実と言えるだろう。
もうひとつ。最近韓国のテレビが行った「世界美男美女大国ランキング」によると、美男が多い国１位は韓国（笑）、美女が多い国では１位はロシアで２位は韓国（爆）。もはやつける薬はないと言える。
そんな国と冷静に歴史認識について話し合うことは極めて難しいことのようである。