突然の旅人

大した話でもない黒坂修のアホ旅日記

東大寺へ行く

10月9日19時過ぎから奈良東大寺大仏殿では鎌倉鶴岡八幡宮との合同による「東日本大震災物故者慰霊と被災地復興への祈り」が行われた。


仏教と神道という違いを超えての祈りは奈良鎌倉交互に行われて来て今回が5回目になる。東北が復興したと言えるまで続けて行くのだという。訳あって俺は八幡宮に招待いただいたのである。それぞれ寺社に招かれた大仏殿の6〜70人の人々の中で、一番その場に似つかわしくなかった人物が俺であったことは間違いないだろう。見渡せば、各界で徳を積まれてきた深みのあるご年配者の集まりであった。
大祓祝詞が斉唱され何人もの高僧による読経が行われ巫女が雅楽に舞った。さらに驚くべき事にネイティブアメリカンフルート奏者により讃美歌「アメイジンググレイス」が奉納されたのである。神仏習合キリスト教までもが参加した、なんと日本的な寛容に満ちた祈りなのだろう。テレビや新聞はこのような事績をきちんと伝えるべきである。今のマスコミ界の現場には、ものの価値を理解できないアホウが蔓延している。
俺は最近、神社とお寺が両方とも仏教施設であると思っている驚愕の40代に二回遭遇した。